悩ましいシューズ選び

ランニング

秋のサブフォー達成に向けての最適解は…

厚底+カーボンは手を差し伸べてくれるのか

季節はもうじき梅雨が明け夏が来て、秋になると本格的なマラソンシーズン到来です。多くのランナーが秋に向けて準備を進められていることでしょう。

シューズ選びもそのひとつ。今年は2015年以来のフルマラソンを4時間未満で走り切る「サブフォー」返り咲きを目指しており、その後もできるだけサブフォー達成継続を目指しています。達成当時は50目前の49歳。以来怪我や台風中止もあり、4時間台の壁に阻まれ続けており、その間加齢とともに脚力も含めた体力低下が否めない。その低下をテクノロジー満載の最新シューズでカバーしようと思う今日この頃。いわゆる厚底+カーボン。選択肢に入るのが商品名にもなっているアシックスの「S4」。しかしこのシューズを本当に履きこなせるのか俄かに不安も。

サブフォー目指すランナーのスタンダードになるか、「S4」

 不安材料はその特徴でもある高反発性。おそらく前半はリズム良く走れそうですが、後半が不安です。昨年出場した、横浜マラソンと湘南国際マラソンでは、30km過ぎたあたりから、まるで石にでもなったのか、脚が固まったかのようで前に出ない、身体はゴアゴアして錆びついた機械のごとくギコギコ鳴っているかのよう。身体は抑えが効かず左右に揺れ、腰も落ちてしまっている。一言で言えば「よたよた走り」。ちなみに湘南国際マラソンは最後の約4kmがゴール先を過ぎての折り返しで、ゴール目前を前にスパートをかけているランナーを横目で見ながら自分も早くそちらに行きたい。が、体が言うことを聞いてくれず、もはや苦行にほかならない。そんなぐだぐだ走りにも、高性能シューズは応えてくれるのでしょうか。

自分が35kmを通過するあたりには、屈伸したり、歩いていたり、スタート時とは大幅にペースタウンしている同志が目につきます。もちろん、そんな中を「そんなエネルギーどこにあるんですか⁉︎」と羨ましくなるほど、ひとり駆け抜けていくランナーも時折目にしますが。

 たくさんのレビューを目にしますが、それはサブ3.5(フルマラソン3時半間切)やサブスリークラスの実力を持つランナーのインプレッション。レース前半のまだ快調時はいいのですが、ラスト10km、残り1時間をよたよた走り、ペースにして6分/km、場合によっては7分近くでなんとかゴールに辿り着くような走りのランナーのためのインプレッションはないものでしょうか。

ちなみに2015年の横浜マラソンは3時間54分で、シューズは「ASICS GEL-DS TRAINER20」。

走りやすかったTRAINER20。年齢もあるのかも。

 当時の商品説明をみると、

安定性を維持しながらスピードを出しやすい構造のランニングシューズ。ミッドソールに、従来よりもさらに軽量化し、反発性も高めた独自開発のスポンジ材「Solyte」を採用することで、シューズ自体の軽さを図っている。靴底は、前部の中央にウレタン製の突起を配し、路面をしっかりとらえる構造にすることで蹴り出す際のグリップ性を高めた。また、かかとからつま先にかけて溝を設けた「ガイダンスライン」構造を採用することで左右のブレを抑え、スピードを出しながらも着地から蹴り出しまでの重心移動を安定しやすくした。着地時に関節に大きな負担がかかりがちなオーバープロネーション(過度に足が内側に倒れ込むような走り方)を抑えるため、土踏まず部の内側に高硬度スポンジ材を付け足元を支える。アッパー(甲被)は、本体のメッシュに補強材を熱圧着させ縫い目をなくすことで、足あたりの少ないやわらかな履き心地を実現。発売から20年を記念して、「20th ANNIVERSARY」のロゴをかかとに配した

とある。このシューズを履いた印象は、“若かった”せいか後半の方がペースは速く、特に前部中央部のウレタン製突起が路面をしっかり掴み、推進力を与えてくれてとても快適なレースでした。軽いし、価格も1万2000円(税別)!とお財布にも優しい。

2022/12/04湘南国際マラソン04:22:58DYNABLAST2
2022/10/30横浜マラソン04:06:27DYNABLAST2
2019/12/01湘南国際マラソン04:08:34TARTHER JAPAN
2019/11/10横浜マラソン04:04:31TARTHER JAPAN
2016/12/12湘南国際マラソン04:14:21GELFEATHER GLIDE4
2015/03/15横浜マラソン03:55:54GELFEATHER GLIDE4
フルマラソン戦歴と使用シューズ。ことごとく壁に跳ね返されている(泣)

 そのあとは表のとおり、TARTHER JAPANやDYNABLAST2を履きました。TARTHER JAPANはコロナ明けのマラソン再開時の22年に履くつもりでしたが、練習で長い距離を走った時に脚へのダメージが意外と大きく、練習用に買っていたDYNABLAST2を急遽登板させたわけです。いわゆる厚底系らしいのですが、ソールが柔らか過ぎて安定しない印象でした。その分、後半へのダメージは小さかったのかは判然としませんが。TARTHER JAPANはその後の10kmやハーフマラソンで活躍してくれました。スピードを出せるレースにはちょうどよく、走りやすく、改めていいシューズだなと実感しました。

ちなみにいずれも店頭、ネットとディスカウントで購入しました。気になるあのシューズは2万2000円。原材料費などの高騰からなのかシューズ価格も上昇し、2万円台があたりまえのご時世に。物価上昇のあおりかマラソンのエントリー費も上がり、今年の横浜マラソンはついに2万円。シューズと合わせると4万円の出費。

今履いているGT2000 10が走行距離600km。あと1、2か月程度で一線を退くことに。すると練習用シューズの購入も必要になってくるわけで、本番用も「慣らし運転」を考慮すると直前はやや不安。練習に充てたいが、すると本番用と練習用のダブル購入のタイミングになりそう。結構、痛いっす。

タイトルとURLをコピーしました